ひとりごと

根暗オタクのひとりごと。口が悪い

マナー

電車内での「席の譲り合い」についてです。

 

電車って、だいたいどの路線のものでも、優先席があります。電車に限らずバスもですね。

優先席では高齢者、妊婦、けが人などに席を譲るのはまあ当たり前です。優先席に座る健常者は、上記のような人に席を譲る義務に近いものがあると思います。

ですが、普通の席ではどうでしょう。普通の席では、そのような人に席を譲らなければならないということは特にありません。譲る人、特に気にせず座ってる人、半々ぐらいだと思います。

 

ところで、今回わたしがここに書きたいのは、この座っている健常者ではなく、譲られる方の、とくに高齢の方々のマナーについてです。ここでちょっとわたしの体験談を書きたいと思います。体験談なので、できるだけ中立に書こうとは思いますが、かなり心情フィルターがかかってます。ご容赦ください。

 

ある日、わたしは学校帰りに電車に乗っていました。乗車率80%くらいの車内です。席はすべて埋まっていて、だいたいのつり革に人が掴まっている、けれど体が密着するほど混んではないって感じです。わたしはそんな感じの車内で、普通の席の前に立っていました。

すると運良く前に座っていた人が降りたので、ラッキー!と思いそそくさと席に着こうとすると、横から声があがりました。

「えっ座るの?」

見るとおじさんとおじいさんの中間くらいの人が横に立っています。正直わたしも疲れていて、(は?座るに決まってんじゃん)と思いましたが、制服も着ていて事を荒げたくなかったので、にっこり笑って「いえいえ、どうぞ〜」と席を譲りました。その人は3駅後くらいに降りて行きました。もちろんお礼はされませんでした。これでこの話は終わりです。

 

ここでちょっと物申したいのが、この人の態度です。

もちろんわたしにも問題はあります。そのとき、わたしは完全に横を見ていなかったので彼のことは認識していなかったのですが、確かに横に年配の方がいらしたら、とりあえず「席どうぞ」とするのが、当たり前だとは言いませんが、マナーだと思います。

しかし、「えっ座るの?」は無くないか、と。なんだかまるで、「自分が席を譲られるのは当たり前だ」と思ってるような印象です。いやまあそう思ってても構わないんですけど、物事には言い方ってものがありますよね。内心(俺に席を譲ろうとしないなんてこの小娘!)と思っていても、「すみません、席譲っていただけませんか?」と言ってくれればこちらだって快く気持ち良く譲ります。ダチョウ倶楽部並に譲ります。でも、「俺に席を譲らないなんてこの小娘!」と言われたらわたしはクソ女なので絶対に譲りません。立ってろクソジジイ!それか優先席の前行け!と思います。申し訳ないですけど本当にこう思います。

 

つまり、わたしたち席を譲る側にはもちろんマナーがあるけれど、席を譲られる側にもマナー、というか最低限の礼儀が必要ではないですか?と言いたいのです。席を譲って欲しいならそれ相応の態度をもってこちらに言って欲しいのです。先ほど書いた「すみません、席譲っていただけませんか」ほど丁寧じゃ無くてもいいのです。「ごめん、座らせてくれない?」とかでいいのです。そういうちょっとした心がけでみんな気持ち良くなれるのです。あなたが席を譲られるのは当然のことではありません。周りの人の善意で成り立っていることだという事を認識して欲しいです。

 

それと、席を譲ってもらって、その後駅で下車するとき、譲った本人が目の前にいるのに無言で降りていくのはどうなんでしょう。人に何かしてもらったら感謝の言葉を言う、なんて、こんなの幼稚園生でもしていると思います。人にしてもらって当たり前のことなど一つもないのです。席を譲る譲らない関係無く、これは全人類共通のマナーだと思います。わたしもついつい言い忘れてしまうことがありますけど、本当に気をつけたいことです。お礼の言葉はいくら言っても言い過ぎるということはないのですから。

 

ということで、マナーについてのわたしの考えは以上です。今回、譲られる側のマナーについて延々書きましたが、わたしたち譲る側も、「譲ってやってる」という気持ちを最小限にしたいものです。まあ今回はかなり「譲ってやってる」感だだもれの記事なんですが。あっそれと、わたしは「譲られる側は全員偉そうだ!」なんて思ってはいません。席を譲って、とても気持ちの良いお礼をしてくださる方はたくさんいます。そういう方に出会うと、こちらも「いいことをしたな」という気持ちになります。双方、気分のいい電車に乗りたいものですね。